行政・商工会の支援を受けつつ、まずは小さくはじめることを書いてみます。
中小企業にとって、ITツールを使った業務改善は避けて通れない時代になりました。
しかし「社内にITが得意な人がいない」「いきなり大掛かりなシステムは不安」といった声は根強いもの。そこで注目されているのがノーコードツールです。プログラミング不要で、簡単な業務フローをオンライン化・自動化できるため、初めてのIT化にぴったり。
行政や商工会も、こうしたノーコードツール導入を後押ししています。ただし、ツール導入が目的化せず、本当に業務が楽になるような進め方が大切です。
目次
まずは「問い合わせ対応」から始めてみよう
Before & After のイメージ表
項目 | 導入前(Before) | 導入後(After) |
---|---|---|
お問い合わせ対応 | 電話・FAX・メール…バラバラで、対応漏れが発生することも | Webフォームで受付→自動で記録&通知。対応漏れがほぼゼロに |
情報共有 | 個人メールや紙のメモで管理、不在時は追跡困難 | スプレッドシートやクラウド管理で、誰でも状況確認可能 |
フォローアップ | 担当者の記憶やメモ頼りで、タイミングを逃しがち | 自動リマインドで適切なタイミングでフォロー連絡可能 |
このように、小さな業務からIT化すると、効果がわかりやすく、社内での理解も得やすくなります。
ノーコード導入が目的にならないためのポイント
- 目標を明確にする:
「問い合わせ対応時間を○日から○日に短縮」「対応漏れゼロ」など、数字やわかりやすい指標でゴールを設定しましょう。 - 小さく始める:
問い合わせ対応など、改善しやすい部分からスタート。成功体験が得られれば、他の業務にも広げやすくなります。 - 定期的な見直し:
実際に運用してみて、不便な点があればすぐ修正。ノーコードツールは修正しやすいのが強みです。
ツール例と活用イメージ
- Googleフォーム+スプレッドシート:
お問い合わせ内容をフォームで受付 → スプレッドシートに自動記録。 - Googleスクリプト(簡易的な自動化)
一定の条件でメールに通知を飛ばすなども可能。
※ツール選びや初期設定が不安な場合、専門家たくさんいますので、相談できると思います。
専門家に頼るメリット
- ヒアリングで課題整理:
現在の業務を丁寧に聞き取り、本当に効果の出やすいポイントを発見します。 - 初期設定サポート:
フォーム作成やシート連携、通知設定など、最初のハードルを一緒にクリアできます。 - 運用フォロー・拡張提案:
運用中の疑問点に応えたり、在庫管理や日報管理など、次のステップへの発展もサポート。
行政や商工会の支援策(補助金、相談窓口など)を活用すれば、費用面や情報面での負担軽減も期待できます。
まとめ
「ノーコードツール」は、ITが苦手な企業でも始めやすい、一歩目のデジタル化手段です。
大事なのは「なぜ導入するか」を明確にし、小さな成功からステップアップしていくこと。専門家や公的支援を活用しながら、無理なくIT化を進めていきましょう。
最初の成功例を積み上げることで、社内で「これならIT化もアリだね」という前向きな空気が生まれ、さらなる改善へとつながっていきます。
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